恋歌

恋歌
 恋歌
  朝井まかて 2013年








樋口一葉の師として知られる歌人、中島歌子の生涯を描いた作品。直木賞受賞作。
幕末、動乱の時期に水戸藩の武士に嫁ぎ、波乱万丈の世を生き抜いた、歌人の人生です。

中島歌子(登世)は、慕っていた武士(林忠左衛門)の妻となりますが、藩内は天狗党と諸生党が対立。結婚して1年後には天狗党の乱がおき、忠左衛門は朝敵とされ、家族も牢にとらえられます。順に処刑される日々。やがて、今度は天狗党が勢力を奪還、復讐のつきることがありません。
牢から出た彼女は(20歳にもなっていなかった)。歌人をこころざし、明治に入って歌塾「萩の舎」を開きます(27歳ごろ)。歌塾は成功、大いに繁栄し、60歳でなくなりました。
表題の恋歌は、君にこそ恋しきふしは習ひつれ さらば忘るることもをしへよ (恋することを教えたのはあなたなのだから、どうかお願いです、忘れ方も教えてください)。
「萩の舎」を開いて活躍した時代ではなく、その前の壮絶な体験を詳細に描いていて説得力がありました。
はんのすず
Posted byはんのすず

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